にしここんにちは、にしこです。
ドラム式洗濯機は、
「腰に負担がくる」「かがむのがきつい」なんて意見をよく耳にします。
では、そのきつい原因ってなんだと思いますか?
ズバリ、
洗濯機の開口部(取り出し口)の高さです。
そこで今回は、
ドラム式洗濯機の「ドア中心の高さ」
に注目して、カタログの寸法図から実際に計算し、
大型タイプとコンパクトタイプを比較してみました。
腰に負担が少ないドラム式洗濯機を探している方の、参考になると嬉しいです。
ドラム式の腰に負担が少ない姿勢の工夫について知りたい方はこちらもどうぞ↓
なぜ「ドア中心の高さ」が大事なの?
ドラム式洗濯機で一番腰に負担がかかるのは、
- 洗濯物を取り出すとき
- 前にかがんで、奥まで手を伸ばす動作
です。
このとき影響するのが、
本体の高さそのものではなく、
開口部(ドア)の位置(特に中心高さ)
ドア中心が高いほど、
前屈の角度が浅くなり、腰の負担が軽くなる傾向があります。
【比較】大型ドラム式洗濯乾燥機│ドア位置の高さ比較(目安)
まずは、大型(12㎏)ドラム式洗濯機の高さを比較してみましょう。
まず結論から言うと、大型ドラム式は「どれを選んでも極端に低いものは少ない」のが特徴です。
※数値は公式カタログの寸法図から算出した参考値です。
| メーカー | 機種名 | 本体高さ※ | ドア中心高さ | ドア下部高さ | |
|---|---|---|---|---|---|
| Panasonic | NA-LX129EL | 1011mm | 約663mm | 約413mm | |
| HITACHI | BD-SW120ML | 1020mm | 約714mm | 約479mm | |
| TOSHIBA | TW-127XP5L | 1055mm | 約670mm | 約443mm | |
| SHARP | ES-12X1-WR | 1075mm | 約691mm | 約443mm | |
※給排水ホース除く
表から分かること
- 本体高さが高い機種が、ドア位置も高いとはかぎらない
- 大型ドラム式は、ドア中心高さが約660〜715mmに集中
- 機種間の差はあるものの、5cm程度で極端に低い機種は少ない
→設置条件や身長差の影響の方が大きくなる



そのため、「高さの差」よりも、
日常の動線や、洗浄・乾燥性能、使い勝手で選ぶ方が失敗しにくいでしょう。
【比較】コンパクトドラム式洗濯機│ドア位置の高さ比較(目安)
一方、小型(コンパクト)ドラム式では、状況が大きく変わります。
※数値は公式カタログの寸法図からの算出した参考値です。
| メーカー | 機種名 | 容量 | 本体高さ※ | ドア中心高さ | ドア下部高さ |
|---|---|---|---|---|---|
| Panasonic | NA-SD10HAL | 10kg | 960mm | 約665mm | 約429mm |
| SHARP | ES-S7J | 7kg | 980mm | 約630mm | 約472mm (開口部)以下★ |
| TOSHIBA | TW-84GS4L | 8kg | 975mm | 約585mm | 約329mm |
| AQUA | AQW-DM10R | 10kg | 943mm | 約563.5mm | 約301mm |
| ニトリ | ND100KL1 | 10kg / 12kg | 860mm | 約430mm前後(推定)★ | 約300mm台 (推定)★ |
※給排水ホース除く
★SHARPは公式にドア下部の記載がなく、開口部下部の値です。ドア下部はさらに低くなります。
★ニトリのドア中心・下部も公式に記載がないため、寸法図や開口部寸法から推定しています。
いずれも「傾向を見るための比較」として参考にしてくださいね。
表から分かること
- コンパクトドラム式は、機種ごとの高さ差が非常に大きい
- 最大で20cm以上の差があり、姿勢への影響が出やすい
- 立ち作業前提だと「低すぎる」と感じる機種もある
- 一方で
- 床に座って作業する
- かさ上げ台を併用する
という前提なら、合理的な選択になる場合もある
ニトリのドラム式は「低い」けれど、失敗なのか?
ニトリのドラム式(10kg/12kg)は、
- 本体高さ:86cm
- 幅:60cm
- 奥行き:59.5㎝/66㎝
- 非常にコンパクトな設計
そのため、
ドア位置はかなり低め と考えられます。
私は実際に店頭で見て、「低っ」とビックリしました。
手を入れて試してみましたが、膝を完全に曲げてしゃがまないと洗濯物が取り出せない高さです。
ニトリのドラム式洗濯機の使い方のポイント


- 床に座って取り出し、そのままたたむ
- かさ上げ台(約25cm)と併用する
どちらかの使い方をすれば、無理のない姿勢で使用できます。
ニトリ店頭では、横に「専用のかさ上げ台」も展示してありました。
このかさ上げ台を使用すると、約25cmかさ上げできます。
すると、ドア中心は約68cm相当になり、
大型ドラム式と近い高さ感になると考えられます。
ニトリのドラム式洗濯機の設計について
ニトリのドラム式は、
立ったまま楽に取り出す前提ではなく、
省スペース・床作業・かさ上げ併用も含めた設計
と考えると、
設計思想としては一貫しています。
まとめ:高さで迷うべきなのは「どのタイプ?」
- 大型ドラム式
→ ドア位置の差は小さい
→ 高さよりも性能・機能重視でOK - コンパクトドラム式
→ ドア位置の差が大きい
→ 生活スタイル(立ち作業/床作業)を前提に選ぶ必要あり
「腰にやさしいかどうか」は、
カタログの一言では分かりません。
ぜひ、
ドアの高さを“実際の動作”で想像しながら
選んでみてください。



店舗に確認に行く際は、室内を想定してフラットな靴を履いて行ってくださいね。
あなたの姿勢にあった、ドラム式洗濯機が見つかりますように。
※本記事の数値は公式カタログの寸法図をもとに算出した目安です。
設置条件や体格によって感じ方は異なるため、可能な場合は実物確認をおすすめします。
小型(コンパクト)ドラム式洗濯機の選び方についてはこちら↓


最後までお読みいただき、ありがとうございました✨







