ドラム式洗濯機は足腰に負担?体にやさしく使う高さと姿勢の工夫

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ドラム式洗濯機は足腰に負担?体にやさしい高さ、姿勢の工夫をまとめましたのキャッチコピー入り
にしこ

こんにちは、にしこです。

ドラム式洗濯機は、乾燥までできてとても便利ですよね。
でも、「かがむのがつらい」「洗濯物を取り出すときに腰が痛い」と感じたことはありませんか?

私は普段、高齢の方のリハビリに関わる中で、
家事の動作が“意外と腰に負担をかけている”ことを何度も見てきました。

今回は、ドラム式洗濯機を身体にやさしく使うための工夫や、理想の高さの目安についてまとめます。


目次

ドラム式洗濯機は本当に腰に負担?

ドラム式洗濯機は、前にかがんで作業するため、腰や膝を曲げる姿勢が多くなります。
長時間その姿勢を続けると、足腰に負担がかかり、痛みがでることも。

一方、縦型洗濯機はしゃがまなくても使えますが、
洗濯槽の底まで手を伸ばして上に引っ張り上げる動作が必要です。
濡れた洗濯物は重く、膝にはやさしくても、腰や肩への負担が大きい場合もあります。

つまり、どちらのタイプでも、姿勢や高さによっては体に負担がかかるんです。

年齢を重ねてくると、前かがみや背伸びの動作がきっかけで
「ぎっくり腰」や「転倒」につながるケースも少なくありません。
だからこそ、正しい姿勢と高さ調整が大切です。


理想の姿勢と高さの目安は?

「どれくらいの高さだったら使いやすいの?」と気になる方も多いと思います。

基本は、

腰はできるだけ曲げず、膝を曲げて体を下げた状態で洗濯槽の奥に手が届く高さ
が目安です。

この高さがあなたにとっての、「理想の開口部(取り出し口)の高さ」です。

ドラム式洗濯機から洗濯物を取る姿勢の図
かさ上げあり
腰に負担がかからないよう、背中をできるだけ伸ばしたまま奥に手を伸ばすには、膝をたくさん曲げる必要があります。
低い位置になると、膝にも負担がかかりやすいです。

実際にドラム式の前に立ってみて、
膝を軽く曲げた状態で腕を伸ばしてみると、自分に合う高さが分かります。

ただ、おそらく多くの製品では、理想より開口部の位置が低めになります。

そのため、自分の体と洗濯機の距離を理想に近づける工夫が必要なんです。

ちなみに、キッチンの高さの目安や姿勢の工夫についての記事はこちら↓


ドラム式洗濯機を身体にやさしく使うための3つの工夫

① 洗濯機の下を少しかさ上げする

出典:写真AC

洗濯機をそのまま床に置くと、取り出し口が低く、かがむ角度が大きくなります。
そこでおすすめなのが、洗濯機下に台や脚台を設置して、10cm前後かさ上げする方法です。

  • 腰を曲げすぎずに作業できる
  • 掃除機が入りやすく、洗濯機下の掃除もラクになる

ただし、上げすぎると洗濯機のバランスが不安定になり、振動が増えることもあります。

にしこ

目安としては、10cm前後までに抑えるのがおすすめです。

かさ上げ台には、

  • 四隅の足の下に設置するブロックタイプ
  • フレームタイプ
  • キャスターつきタイプ

があります。

予算や設置環境などにあわせて選びましょう。
キャスターつきは、振動で動く可能性や、動かす時に排水ホースをひっぱってしまう危険もあるため、使う際は注意してくださいね。

にしこ

私は、掃除のたびにキャスターを動かすのはちょっとめんどくさいかも…。
次に洗濯機を購入する際は、ブロックタイプかフレームタイプにする予定です。


また、耐荷重も忘れずにチェックしてくださいね。
洗濯機本体」の重さだけでなく、「洗濯物」「洗濯に使用する水」の重さも合わせるとかなりの重量になります。

ドラム式洗濯機は本体が70㎏以上の物が多く、動作時の振動なども考慮すると、耐荷重300㎏以上あると安心です。

👉参考商品

※どのかさ上げ台でも、設置状況・機種・洗濯物の量などによっては、ズレてくる可能性があります。その場合は、安全のために使用を中止してくださいね。

かさ上げ台の耐荷重について、詳しく知りたい方はこちら↓

② イスや片膝立ちで無理のない姿勢を

腰だけ曲げる姿勢は、腰椎に負担がかかりやすいです。
できるだけ膝を曲げて体全体で下げる動作を意識しましょう。

また、片膝立ちや膝立ちで作業するのも良い方法です。
膝が痛い方は、ドラム式の前に椅子を置く方法もおすすめ。

座って取り出せば、腰の負担を最小限にでき、
そのまま洗濯かごに入れたり、たたんだりもスムーズです。

ドラム式洗濯機の前に置いて使える折りたたみイス
洗面所に折りたたみのイスを置いておくのも良いと思います。

特に2人暮らしなど洗濯物が少ない場合は、
「座って出してその場でたたむ」スタイルが現実的でラク。

にしこ

腰の状態や膝の柔軟性に合わせて、自分にとって無理のない姿勢を見つけましょう。


イスに座ってドラム式洗濯機から洗濯物を取る姿勢のイラスト
イスに座ると、開口部と体の位置をかなり近づけることができ、膝にも負担がかかりません。

③ 干す動作も“身体にやさしい家事”に変える

腰を痛める原因は「干す動作」にもあります。

前に手を伸ばして洗濯物をかける姿勢は、ぎっくり腰の引き金になりやすいんです。
また、高齢者の中には、洗濯物を干す時に転倒して骨折してしまう方もいます。

にしこ

実際、私が担当した患者さんでも、洗濯物を干す際に縁側から足を滑らせて骨折した例がありました。

高齢の方や腰に不安がある方は、
ドラム式で乾燥まで済ませるのが安全です。

出典:写真AC

乾燥できない服は、

  • 洗濯機の近くに室内干しスペース(ランドリールーム)を設ける
  • 低めの位置に室内物干しを設置
  • 除湿機+扇風機で乾かす

のが理想的です。

除湿機は、排水タンクの位置が低いと水捨てが大変な場合もあります。
低めの台に乗せるか、排水ホースつきの機種を選ぶのがおすすめです。


ドラム式洗濯機の「開口部(取り出し口)」が高めの機種の選び方

開口部が低いと、深くかがむ必要が出てしまい、腰への負担が増えます。

カタログによっては「ドア開口部高さ」「開口中心高さ」などの記載があります。
本体の高さだけでなく、開口部の高さもチェックしましょう。
開口部が少し斜め上を向いているタイプもおすすめです。

にしこ

迷ったら、販売店で実際に取り出し動作を確認しましょう。
屋内使用を想定して、フラットな靴を履いて行ってくださいね!

また、大型モデル(10〜12kg)は開口部が高めの製品が多く、大きな違いはないため、腰への負担という点ではメーカー差はほぼありません。

大型モデルを選ぶ方は、機能面で選ぶ方が失敗しにくいです。
それでもきつい場合は、イスの使用など姿勢の工夫を取り入れてみてくださいね。

「どのメーカーが良いの?」と聞かれることが多いので、SNSや口コミで支持の多い代表モデルも載せておきます。↓

まとめ|身体にやさしい洗濯環境づくりを

  • 腰はできるだけ伸ばし、膝を軽く曲げて作業
  • 「開口部(取り出し口)の高さ」に注目
  • 洗濯機は10cm前後のかさ上げでラクに
  • 座って出し入れするだけでも身体がラク
  • 迷ったら大型モデルが安心
  • 干す動作も見直して、腰にやさしい洗濯動線を

洗濯機の高さや動作を少し見直すだけで、
「腰がラク」「家事がスムーズ」と感じる瞬間が増えます。

将来の自分にもやさしい洗濯環境、
今のうちから少しずつ整えていけるといいですね😊

最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

洗濯機まわりの収納やホース掃除についての記事はこちら↓

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