エコキュートの配管素材|交換時にどこまで替えられる?清潔性を左右する意外なポイント

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エコキュートの「配管素材」の比較 エコキュートの黒い汚れ ステンレス配管のメリットなど、のアイキャッチ
にしこ

こんにちは、にしこです。

先日、ヤマダ電機でエコキュートの見積もりを取った際、改めて気付いたことがあります。

「エコキュートは本体だけでなく、配管の素材も大事」だということです。

お湯が通る“見えない部分”清潔性や黒いカス(黒いブツブツ)に影響しています。
また、メーカーごとに素材が違うため、選ぶ基準のひとつになると感じました。

ただし――
既存住宅の交換では、配管すべてを新品にできるわけではありません。

そこで今回は、

  • 配管素材の違い
  • メーカーごとの採用状況
  • 交換時に“どこまで”配管を替えられるか
  • ステンレス化の効果が出やすいケース・出にくいケース

を整理してまとめました。

配管素材まで気にしたことがない人にも、判断材料として役立つ情報です。


【エコキュートの過去記事はこちら】

エコキュート見積もり体験について知りたい方↓

エコキュート4社比較について知りたい方↓


目次

配管素材は大きく2種類:樹脂 or ステンレス

エコキュートの配管写真
出典:写真AC

エコキュートの追いだき配管には、主に次の2種類が使われています。

● 樹脂配管(架橋ポリエチレンなど)

もっとも一般的。
施工がしやすく、ほとんどの工務店で標準採用されています。

メリット

  • コストが低い
  • 断熱性が高い
  • 施工性が良い

デメリット

  • 傷の溝に汚れが溜まりやすい
  • 長年使うと黒いカスが発生しやすい
  • “奥側の汚れ”が落ちにくい

● ステンレス配管(SUS系)

採用メーカーは限られますが、清潔性を重視する人には非常に相性が良い素材

メリット

  • 内壁が滑らかで湯垢が付きにくい
  • 変色・腐食に強い
  • 長寿命

デメリット

  • 樹脂より高価
  • 標準で採用しているメーカーが少ない

エコキュート主要メーカーの配管素材比較

調べた限り、追いだき配管をステンレス化しているのは日立のみでした。

スクロールできます
メーカー 追いだき配管
(浴槽循環側)
貯湯ユニット内配管ポイント:強み・注意点
日立 ステンレス樹脂+金属追いだき配管にステンレスを採用。汚れや腐食に強く、清潔性重視には非常に強み。
三菱樹脂(明確なステンレス記載なし)樹脂・金属混合ステンレスの記載は確認できず。マイクロバブル洗浄など“機能で清潔さを補う”タイプと考えられる。
パナソニック樹脂(標準)上位機種のみステンレス標準モデルでは追いだき配管が樹脂。ただしユニット本体内の配管にステンレスを使っている上位機種がある。
ダイキン樹脂樹脂樹脂配管が主流。コストや施工性に優れるが、素材による汚れリスクは考慮が必要。

⚠️ 注記

  • 2024〜2025年時点で公開されているメーカーの主要エコキュート機種(仕様書・カタログ)をもとに作成
  • 同じメーカーでも「機種別・グレード別・発売年別」によって配管素材が異なる場合がある
にしこ

最新仕様は購入・見積もり時に必ず確認してくださいね。


黒いカス(黒いブツブツ)の原因はひとつではない

黒いカス問題は、複数の要因が重なって発生するケースが多いです。

  • タンク内部の汚れ
  • 屋外配管の劣化
  • ゴムパッキンの劣化
  • 経年劣化したユニット内部の汚れ
  • 追いだき配管の奥に残った汚れ

このうち、配管素材と特に関係が深いのが 追いだき配管の奥側に蓄積した湯垢や皮脂汚れ

ジャバでは“手前の部分”しか洗浄できないため、
傷が多い樹脂配管の奥に入り込んだ汚れは、完全に落としきれません。

だからこそ、奥側(エコキュート側)がステンレスかどうかは清潔性に影響します。


エコキュートの配管構造図
追いだき配管は、浴槽のお湯をエコキュート本体に戻して温めなおすための往復経路。
浴槽と本体をつなぐため、汚れが溜まりやすい部分です。

エコキュート交換時に配管は全部替えられる? → 替えられません

それじゃ、日立のエコキュートに交換したら良いの?

にしこ

ちょっと待ってください。
ここで大事なポイントがあります。

交換時に替えられるのは「屋外で見える部分」だけ

〇交換できる範囲

  • 貯湯ユニット内部
  • ヒートポンプ⇔貯湯ユニット間の配管
  • ユニット〜外壁の貫通穴までの“屋外の追いだき配管”

×交換できない範囲

  • 壁の中の追いだき配管
  • 床下の配管
  • 浴槽裏〜壁内までの住宅側の追いだき配管

つまり、

家の構造の内側に埋まっている部分は基本的に交換不可となっています。


日立に替えた場合のイメージ|「ステンレス+既存配管」のハイブリッド構造

日立に交換すると、追いだき配管は次のような構成になります。

  • エコキュート側(屋外):ステンレス(交換可能)
  • 住宅側(屋内):既存の樹脂配管(交換不可)

素材が違っても継手は共通規格なので、標準工事で問題なく接続できます。

■ 交換できる長さの目安

  • 交換不可(住宅側)… 2〜4m
  • 交換可能(屋外側)… 0.5〜1.5m

全体の2〜3割しか交換できないケースが一般的です。

にしこ

実際に配管交換をするときに、「どの程度交換できるか」業者さんに確認してみるとよいと思います。


ステンレス配管のメリットは?交換しても意味はある?

ステンレス配管には、確かなメリットがあります。

● メリット

  • 汚れやすい「奥側(エコキュート側)」がステンレスになるため、黒いカス・湯垢・皮脂汚れのリスクが下がる
  • 腐食に強く、耐久性が高い
  • 長期利用で差が出やすい
にしこ

本体価格が同条件なら、「ステンレスの方が安心!」というのが私のイメージです。

● ただし注意点

住宅側の配管(半分以上)が古いまま残るため、

  • 配管全体の汚れ
  • 黒いカスの発生
  • 清潔性

を“完全に”改善できるわけではありません。

■向いているのはどんな人?

ステンレス配管が向くケース

  • 新築・大規模リフォームで配管全交換が可能
  • 家が比較的新しく、既存配管の状態が良い
  • 長く使う予定(10年以上)
  • 黒いカスを極力減らしたい

樹脂配管でも良いケース

  • 初期費用を抑えたい
  • 定期的にジャバする習慣がある

築年数が経っていて既存配管がすでに汚れている場合、部分的にステンレス化しても効果はあまり感じられないかもしれません。

にしこ

家の状態で、向き・不向きが変わってきますので、ご家庭の状況に合わせて検討してみてくださいね。


まとめ:配管素材を理解しておくと、失敗が減る

浴槽にお湯を貯めている写真。
写真:AC

エコキュートって、「本体の機能」に目がいきがちですが、
実は 「毎日お湯が通る配管素材」も清潔性に大きく影響します 。

  • 樹脂とステンレスの違い
  • メーカーごとの採用状況
  • 交換時に替えられる範囲
  • 部分ステンレス化のメリット・限界

これを知っておくと、メーカー選びや見積もり検討にきっと役立つと思います。

ちなみにわが家では、エコキュートの配管がすべて交換できないことを知り、三菱のマイクロバブル洗浄(配管洗浄機能)にも惹かれているところです。
黒い汚れが定期的に出ており、既存配管も汚れていそうで…(泣)

今後、価格差や家の状況を見ながら検討中したいと思っています。

今回まとめた内容が、
私のように、これからエコキュートを交換する方の参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

ちなみに、三菱に惹かれている理由はこちらの記事に↓

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