にしここんにちは、にしこです。
今日は「冷蔵庫の位置」についてのお話です。
キッチンや間取りを考えるとき、
収納や動線はじっくり検討しても、
意外と“冷蔵庫の置き場所”って後回しになりがちじゃないですか?
わが家もリノベーション時、
工務店さんからもらった間取りの設置位置に、なんの疑問も感じずそのまま採用しました。
むしろ、「玄関からキッチンに入ってすぐの位置で、便利そう!」と思っていたほどです。
ただ、12年暮らしてみると、地味に困ったことが…。
今日は、そんな“冷蔵庫の位置問題”について、暮らして気づいたことをまとめてみました。
冷蔵庫が「手前」にある場合のメリット・デメリット
そもそも、冷蔵庫の位置が生活にどんな影響を与えるのかをまとめてみました。
まず、I型対面キッチンで冷蔵庫が手前(リビング寄り)にあるケースについて。
この位置は、実はとても人気があります。


メリット
- 家族がリビングから飲み物を取りに行きやすい
- 配膳や後片付けのときの動線が短い
- 買い物後、食材を冷蔵庫に運ぶ動線が短い
とくに子供が大きくなり、家族それぞれが冷蔵庫を使うようになると、この位置はとても便利。
リビングとの動線がつながることで、生活の流れがスムーズになります。
デメリット
- 料理中に使うとき、シンクやコンロから1歩~2歩遠くなる
- 冷蔵庫の中がリビングから見えて生活感がでやすい
- 冷蔵庫は奥行きが大きいため、キッチン入口通路が狭くなる
キッチン全体の動線よりも、「家族の共有動線」を優先した配置と言えますね。
冷蔵庫が「奥(コンロ側)」にある場合のメリット・デメリット
次に、冷蔵庫が奥(コンロやシンク側)にあるケース。
料理メインで考えると、こちらの方が合理的と感じる方も多いです。


メリット
- 料理中の動線が短く、取り出しがスムーズ
- 調理中に誰かとぶつかるリスクが少ない
- 冷蔵庫が奥まっているので、リビングから見えにくい
- 小さな子供がいる場合、いたずらで開けられにくい
デメリット
- リビング側から飲み物を取りに行くのが不便
- 配膳や食後の後片付け時、冷蔵庫までの動線が長くなる
- 食後の皿洗い時、後ろを人が通ると狭い
- 油汚れが飛びやすく、温度も上がりやすい
- 奥まっていると、購入時の運搬が大変な場合がある
「家族共有の使いやすさ」より、「調理者の効率」を優先した配置と言えそうです。
それでは、わが家の間取りを見てみよう!


ここで、わが家のキッチンを見てみると──
玄関を入ってすぐの引き戸の奥、左手に冷蔵庫があります。
右に進むとリビング、正面がキッチン通路。
つまり、冷蔵庫はキッチンの「手前」に配置しています。
キッチンからもリビングからも使える位置なんですが、
実はこの配置、思ったよりも「冷蔵庫の開き方」で使い勝手が変わるという盲点がありました。
わが家の小さな後悔ポイント
①冷蔵庫のドアの開く向き(右開き、左開き、両開き)の失敗
わが家は冷蔵庫が「右開き」なので、
シンクやコンロ側(キッチン内)から取りにいくと、扉が反対側に開くんです。
ほんの一瞬のことではあるんですが、毎日のことなので、
「ちょっと取りづらいなぁ…」と感じる瞬間が地味に積み重なります。
でも、もし左開きにしていたら?


今度は、玄関側のドアから入ってくる人にドアがぶつかってしまいます。
しかも、キッチンのドアが閉まっていると、冷蔵庫のドアは90度しか開きません。
冷蔵庫を壁際に置く場合は、ドアを全開にできるだけのスペースを確保すべきでした。
ドアが90度しか開かないと、奥の食材が取り出しにくかったり、大きな鍋などが入れにくいです。



みなさんは、カタログに記載されている「ドア開放時の必要寸法」を確認して、壁から数センチ離して設置してくださいね!
わが家は横にスペースが少なく、どっちを選んでも完璧ではなかった、というのが正直なところ。
次購入するときは、両開きのドアなら少しは改善するかもしれないので、寸法を確認しながら検討したいと思っています。
②キッチンドアの位置問題
そもそも、わが家では「キッチンドアの位置」も冷蔵庫の使い勝手に関係していました。
ドアを開けると、すぐ目の前が冷蔵庫。
実は、キッチンドアの2mほど横にはリビングへのドアがもう一つあります。
けれど、玄関から近いキッチンドアのほうが動線的に近いため、
家族も来客も、ついそちらを使いがちなんですよね。
その結果、冷蔵庫のドアと人がぶつかりやすい。
しかも、ドアを開けた瞬間に、奥のコンロ側までキッチンの中が丸見えになってしまう、という問題も…。
③家族の帰宅動線と暮らしの流れのズレ
とはいえ、帰宅後の動線を考えると、
家族は「まずリビングへ入りたい」。
実際、子ども達も、ランドセルを置いてから洗面所に手を洗いに行く流れです。
この動線を見ていると、
LDKへの入口をキッチン・リビングの2か所に分けず、
1mほどリビング寄りにずらして、大きめの引き戸を1枚設けた方が良かったのでは
と、今では感じています。
そうすれば、来客からの視線もほどよく遮れたはず。
そのうえで、カップボードの幅を少し狭いものに変更し、左開きか両開きの冷蔵庫を設置すれば、使いやすくなったのでは…?
なんて、今になって感じています。


ちなみに、冷蔵庫を奥側に置いたらどうなっていた?
わが家のカップボードや食器棚の奥行きは約50cm、
キッチン通路は95cmほどです。
すれ違うにはやや狭めですが、いまのところ家族が数人出入りしても問題ありません。
冷蔵庫は奥行きが約70cm。
冷蔵庫の前はシンクやコンロがない“通路部分”のため、こちらも狭さは感じません。
ただ、もし冷蔵庫を「奥側」に移動させると…?
コンロ前のスペースが狭くなりすぎてしまいます。
もし奥側に設置するなら、家づくりの段階で、キッチンカウンターをリビング側にずらす必要があったでしょう。
そしてその分、18畳弱のLDKがさらに狭くなってしまうという課題が出てきそうです。
「手前」か「奥」か問題、わが家の場合は、家族の使いやすさや間取りを考えても、「手前」が良さそうです。
間取りは「一見よくても、動線で変わる」
こうして改めて振り返ると、
間取り図の上では「良さそう」と思えた動線も、
実際に生活してみると、気づかなかった部分がたくさん見えてきます。
家族の動き方次第で“使いやすさ”が変わるんですよね。
冷蔵庫の位置はもちろん、
それと関わる「ドアの位置」も含めて、
全体の流れで考えることが本当に大切だと感じました。
まとめ:冷蔵庫の位置は「家族の動き」で考える
冷蔵庫の位置は、「手前 or 奥」どちらが正解というより、
「何を優先するか」で正解が変わります。
調理中の動線を優先したいなら「奥」、
家族の共有を重視するなら「手前」。
また、位置だけでなく、「冷蔵庫の扉の開き方」や「冷蔵庫前のスペース」など、
実際に住んだ時の行き来をしっかりイメージしておくことが大切です。
図面上では見えない部分こそ、意外と暮らしやすさに影響するもの。
私も、もし次に家を建てるなら、冷蔵庫のドアの向きや動線まで含めて、
もう少しじっくり考えてみたいなと思います。
今の暮らしの中で「ちょっと不便だな」と感じることを、次の家づくりのヒントにしていきたいです♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨








